特殊詐欺の被害防止を呼びかける芸能人のプロジェクトチーム「SOS47」の「特別防犯支援官」に、俳優の船越英一郎さん、的場浩司さん、山田純大さんが新たに加入し、9日、警察庁(東京都千代田区)で委嘱式が行われた。 制服姿の船越さん、的場さん、山田さんは委嘱式で、警察庁の檜垣重臣生活安全局長から委嘱状を受け取った。檜垣局長は「全国警察の一員として国民の被害防止に向け情報発信に取り組んでいただきたい」と述べた。 数々の刑事ドラマに出演してきた船越さんは「特殊詐欺はドラマの脚本よりもはるかに巧妙、残酷になってきている。本物の思いを持って防犯の声を皆さんにおかけしていきたい」と語った。 的場さんは特殊詐欺には国際電話が利用されるケースが多いとし、「国際電話がかかってくる予定のない方は休止して、特殊詐欺の危険から離れる状況を作ってほしい」と呼びかけた。山田さんは「本物の警察官はネット上で警察手帳や逮捕状を見せることは絶対にない。交番や警察署に相談してほしい」と訴えた。 特別防犯支援官は、全国の自治体を訪問して高齢者に特殊詐欺に注意するよう呼びかけたり、学校に出向いて子供たちに詐欺に加担しないよう訴えたりする。