東京都内の地下鉄の駅で7日、男子大学生が男に包丁で切りつけられた事件。 容疑者は生坂村に住む40代の男で、事件当日に安曇野市内の駅から電車で上京し、犯行に及んだと見られることがわかりました。 事件があったのは、東京都文京区の東京メトロ・東大前駅で、7日午後7時前、ホームにいた20歳の男子大学生の頭や首などを男が突然、包丁で切りつけました。 殺人未遂と銃刀法違反の疑いで逮捕・送検された、職業不詳の戸田佳孝容疑者・43歳。 事件当時は生坂村に住んでいて、事件当日に篠ノ井線・明科駅から電車で上京し、犯行に及んだと見られています。 森記者:「戸田容疑者が住んでいた住宅です。家の前には段ボールや農機具などが散乱していて、生活感があります」 生坂村の中心部から少し離れた山あいの集落に立つ、一軒家。 近所の人などによりますと、戸田容疑者は4年ほど前に空き家だったこの家に引っ越してきて、1人で暮らしていたといいます。 戸田容疑者を知る人:「なんか中野の方からというのは。(東京の中野?)はい。インターネット関係の仕事とかで、特にこういう田舎でも仕事ができるっていうようなことは聞きました」 猟友会の集まりで、年に数回顔を合わせていたという女性は。 戸田容疑者を知る人:「おとなしい感じの普通の方だと思っていて、なんかだから今回の事件を聞いて猟友会の中でもえーっていうかどうしてっていうような。何があったんだろうみたいな」 戸田容疑者は、猟銃を使わない「くくりわな猟」の免許を持っていて、猟友会の集まりにはよく参加していましたが、自分のことを積極的に話すことはなかったといいます。 一方、近所に住む女性は先月半ばに会った際、特に変わった様子はなかったと話します。 戸田容疑者を知る人:「だいたい普段会ってもニコニコしてるし、あんまり沈んだ顔って見たことないですね。馬を飼いたいっていうふうに言ってきてこっち(の家)を買ったみたいで、こういうクローバーの種とか牧草の種みたいなのをこういうのがいいと思うんだけど、どう思いますって言われて、(相談に乗ってた)そうそう」 被害者の大学生とは面識がなく、「たまたま近くにいたので狙った」と話しているという戸田容疑者。 捜査関係者によりますと、動機について「過去に、教育熱心な親のせいで不登校になり、苦労した。教育熱心の度がすぎるとぐれて罪を犯すと示したかった」などと供述しているということです。