急増する“盆栽窃盗”の様子を防犯カメラが捉えていました。 ■「車を自分で用意し、2人と接触しろ」 “指示役”からのメッセージ 防犯カメラが捉えたのは、盆栽の窃盗犯です。 この盆栽園では、過去3回、合わせて約100点が盗まれ、約1200万円相当の被害にあいました。 被害にあった盆栽園園主 「自分の子供みたいな感じで育ててたもんなんで、そういうのが盗られちゃうと、がっかりきちゃう」 急増する“盆栽窃盗”。 5月10日、ベトナム国籍のファム・ミン・ドゥック容疑者(30)が逮捕されました。 東京・昭島市の園芸店に侵入し、盆栽22点(約67万円相当)を盗んだなどの疑いがもたれています。 ファム容疑者 「運転手として盗みに加わった。知らないベトナム人2人と現場に行った」 捜査関係者によると、男はSNSで車の運転に関する仕事に応募したところ、「車を自分で用意し、2人と接触しろ」と“指示役”とみられる人物からメッセージが届いたといいます。 SNSには盆栽をめぐり、こんな募集もあります。 SNSでの募集 「日本で夜間にミニ盆栽をやる仕事です。一晩で数十万円稼げますよ」 質問者 「泥棒に行く仕事ですか?」 募集者の返答 「そうだよ」 警視庁は、ベトナム人グループなどが組織的に犯行に関わっているとみています。 ■ベトナムで“BONSAI”人気 受け入れやすかったワケ 井上貴博キャスター: 盆栽の世界への輸出額は、直近5年で約2倍になっていて、海外で大きな人気になっているということですね。 出水麻衣キャスター: 見た目も美しく、自宅に1つあるとアーティスティックで締まるという感じもありますよね。 井上キャスター: ベトナムでは、伝統的な盆栽「ホンノンボ」というものがあり、ミニチュア庭園のようなものがあるそうです。 ミニチュアのような街を表現していて、水なども入っていて、「ホン」は島を、「ノン」は山を意味しているということです。 もともと、こういったものがあったので、盆栽が受け入れやすかったそうです。ここ20年程で“BONSAI”人気がベトナムで巻き起こっているということです。 日本の文化の「盆栽」を、今後どう守っていくのかが大変重要です。