11日付テラサイト記事によれば、5月10日(土)ミナス・ジェライス州パトス・デ・ミナス市のイパネマ地区で、4歳の男児が継父によって建物5階の窓から投げ落とされる事件が発生した。男児は芝生の上に落下し、奇跡的に重傷を免れた。事件発生当日、家族はこのアパートに引っ越してきたばかりだった。 11日付地元GCNサイト記事よれば、容疑者の25歳の継父は、事件当日アルコールと大麻を摂取しており、日常的にコカインを使用していたという。事件後に逃走を試みたが、住民らに取り押さえられ、軍警察(PM)により現行犯で逮捕された。 警察によれば、「容疑者は警察署で事情聴取を受け、殺人未遂の現行犯として正式に逮捕された。現在は司法の判断を待っている」という。 近隣住民の証言では、事件直前にアパートから大人の言い争う声と、男児の「やめて、やだ、やめて!」という叫び声が聞こえた後、大きな落下音がしたとされる。 19歳の母親は警察に対し、「交際相手とは2年間付き合っており、彼は息子に対してよく悪ふざけをしていた。事件は自分がシャワーを浴びている間に起きた」と供述している。 現在、男児は意識があり、病院で経過を見守られている。事件は地元社会に衝撃を与えており、警察は引き続き詳細な調査を進めている。 この事件は、ブラジルにおける継父による子どもへの虐待や薬物依存の問題を浮き彫りにしている。2011年5月18日付エスタード紙によれば、サンパウロ大学病院の研究では2005年から2009年の間に虐待を受けた子供のうち、38%は実父から、29%は継父から虐待を受けたというデータがあり、家庭内での父親による虐待が多いことを示している。 リオデジャネイロ州のバイシャーダ海岸地域で行われた2009年から2018年の調査(https://doi.org/10.1590/2177-9465-EAN-2020-0485)では、虐待を行った加害者として父親が最も多く、次いで継父が挙げられている。この調査では、一部の加害者がアルコール使用の兆候を示していたことも確認された。 2023年にはジュアゼイロ・ド・ノルチで、68歳の父親が2人の娘を1年間鎖で縛り、薬物を使用して性的虐待を行っていた事件が発覚している。 これらの事例は、継父による虐待や薬物依存が子どもに深刻な影響を及ぼす可能性を示しており、社会全体での対策が求められている。