千葉市の路上で高齢女性を殺害したとして15歳の男子生徒が逮捕された事件。これは、現場近くの防犯カメラの映像です。事件当日の正午すぎ、つまり事件発生の5時間前から、男子生徒に似た特徴の人物が付近を徘徊する様子が写っていたことがわかりました。 バスのドア付近をブルーシートで覆う警察官。 けさ、15歳の中学3年の男子生徒が殺人容疑で送検されました。おととい、千葉市若葉区の路上で、面識がない高橋八生さん(84)の背中を刃物のようなもので刺して殺害した疑いがもたれています。 捜査関係者によると、男子生徒は… 男子生徒(15) 「イライラしてやった」 また、「誰でもいいから殺してやろうと思った」と話しているということです。 逮捕された生徒の祖父 「『誰でも良かった』なら私を殺せばよかった。やりようがない、謝りようがない。(Q.本人には?)言葉が探せない…出てこない…」 逮捕された生徒の父 「実際問題、人が亡くなっているので申し訳ない気持ちがある。起こるとは思っていない事態なので受け止められない」 その後の捜査関係者への取材で、「男子生徒が家出などの問題行動を繰り返している」との保護者からの相談を受け、警察が複数回、男子生徒と面談していたことがわかりました。 逮捕された生徒の祖父 「去年は(学校の)遅刻が多かった」 逮捕された生徒の父 「学校の生活態度も悪くなってますよと。今後、家族としてサポートをしていくには力不足だと警察に相談しました」 事件前、男子生徒は、警察官が定期的に生活の悩みなどを聞く継続補導中だったということで、最後の面談でも特に変わった様子はなかったといいます。 逮捕されたきのうも面談予定でした。 逮捕された生徒の父 「家の中だと結局、そんなに会話がなかった。小学校までは仲良かったけど、中学からはそんなに話さない。『干渉されるのが嫌だ』と。月一とかですけど、警察行くということは、悪いことする抑止的な部分もあるかと思い、やっていたんですけど何の結果にもならなかった」 捜査関係者によると、男子生徒は「家庭環境から逃げたかった」「少年院に行きたかった」という趣旨の話をしているということで、警察は事件の背景についても慎重に調べています。 一方、事件当日の正午すぎから、男子生徒と似た特徴の人物が現場近くを徘徊する様子が防犯カメラに写っていたことがJNNの取材でわかりました。 現場から300メートルの地点に設置されていた防犯カメラの映像に、その人物が最初に現れるのは事件発生の5時間前、午後0時4分ごろ。 そのおよそ2時間半後にも姿を見せると、そのさらに10分後には、同じ道を行ったり来たりする様子が写っていました。そして、事件直前の4時40分ごろにも姿が。このおよそ20分後に事件が起きました。 警察は、通り魔的に犯行に及んだ可能性もあるとみて調べています。