「24時間カギかけるのは難しい」児童の命守るには 防犯カメラ・教室に電話・不審者伝える合言葉・・・小学校の防犯対策

5月8日、東京都立川市の小学校で男2人が教職員に暴行を加えたとして現行犯逮捕されました。 こうした侵入者に対して小学校はどのような対策を講じているのでしょうか。 福岡市内の小学校を取材しました。 ■校内に防犯カメラ・教室には電話 福岡市南区にある西花畑小学校です。 全校児童895人のこちらの小学校では出入口などに防犯カメラを11台設置しています。 西花畑小学校 森藤葉子 校長「様々な事件があったことをきっかけに2011年から設置したと聞いております。これを見てやっぱりちょっと警戒されたりそういうふうに思って抑止になっていればいいなとは思います」 福岡市教育委員会によりますと、2001年に大阪府の池田小学校で児童8人が犠牲となった殺傷事件を受けて、現在、市内ほぼ全ての小学校に防犯カメラを設置しているということです。 西花畑小学校では他にも対策を行っています。 全ての教室に設置されているのは固定電話です。 西花畑小学校 森藤葉子 校長「緊急時に内線電話で職員室に連絡が入って、そこから緊急放送に繋がる」 ■”命を守る訓練”では合言葉も こちらは北九州市の小学校で2018年に実施された不審者対応訓練の様子です。 校内放送「緊急放送。大きなハチが玄関に出ました」 「大きなハチ」は不審者を意味する合言葉で、校内放送で危険を知らせると児童たちは窓やドアを施錠し、教職員に誘導されながら体育館に移動していました。 西花畑小学校でも、児童たちを素早く安全な場所に避難させたり、「さすまた」を使って教職員が不審者を取り押さえたりする不審者対応訓練を年に1回、実施しています。 西花畑小学校 森藤葉子 校長「避難訓練のことを”命を守る訓練”と言っているんですけれども、自分で考えて、どうやって動くかっていうところも含めて徹底していきたい。緊急放送といいましても子供たちが不安にならないように気をつけないといけなかったり、特に不審者と思われる人たちにも刺激を与えないような言葉は気をつけて使うようにしている」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする