新潟県南魚沼市で13日、70代女性からキャッシュカード1枚を騙し取った疑いで、自称37歳の男が逮捕されました。男は共犯者とともに70代女性に「還付金がある」などと電話をかけ、キャッシュカードを騙し取ったとみられ、警察は「不審な電話があれば相談してほしい」と呼び掛けています。 特殊詐欺の疑いで逮捕されたのは、自称・愛知県豊橋市馬見塚町に住む無職の男(37)です。 警察によりますと、男は何者かと共謀し、共犯者が13日午前、市役所の職員になりすまして70代女性の自宅に「還付金があるので、金融機関の職員にキャッシュカードを渡してもらいたい」などと電話を掛けました。さらに、別の男が金融機関の職員を騙り電話をかけて、女性に対し「キャッシュカードを取りに行く」などと伝えたということです。 その後、午前11時前、女性の自宅を訪れた男がキャッシュカード1枚を受け取り、騙し取った疑いが持たれています。 女性が息子に話をしたところ、詐欺被害に遭ったことに気づき、警察に通報。警察が女性が話した特徴などをもとに男の行方を探したところ、13日昼ごろにJRの駅周辺でよく似た男を発見し、逮捕に至ったとしています。男が逮捕された時点で、現金を引き出されていなかったということです。 男の認否について、警察は共犯事件でありコメントを差し控えるとしていて、組織の実態解明などを進める方針です。 市役所の職員を騙り「還付金がある」などと話す特殊詐欺の予兆電話も相次いでいるということで、警察は「不審な電話があったら、警察などに相談してほしい」と呼び掛けています。