伊万里市が発行する電子商品券が他人のクレジットカード情報を使って不正に購入されていた事件で、佐賀県警サイバー犯罪対策課と伊万里署は14日、詐欺などの疑いで、いずれもベトナム国籍の専門学校生の男(23)=福岡市博多区博多駅南4丁目=と会社員の男(24)=同市博多区奈良屋町=を逮捕したと発表した。 2人の逮捕容疑は昨年9月30日、伊万里市内のドラッグストアで、同市が市民向けに発行した電子商品券を利用し、医薬品や血圧計など13点(販売価格計約5万円)を購入した疑い。2人の認否は明らかにしていない。 市は昨年9月、物価高騰対策で25%のプレミアム付き電子商品券を発売。同10月にクレジットカードの所有者に身に覚えがない決済による不正購入が発覚し、伊万里署に相談した。市によると、少なくとも市外に住む12人のカード情報を使って111万2千円(額面139万円)分が購入されている。 電子商品券を利用した日時や店舗は運営者側で把握でき、県警は防犯カメラの映像などから2人を割り出した。商品券の入手経路などを捜査している。