東京都柔道整復師会の経費を不正利用、容疑で元副会長を逮捕 数年にわたり私的物品購入か

虚偽の領収書を提出して団体の経費を不正利用したとしたとして、警視庁本富士署は、詐欺の疑いで、公益社団法人「東京都柔道整復師会」(東京都文京区)の元副会長、新井宏容疑者(64)=杉並区=を逮捕した。15日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、新井容疑者は、令和3年4月から4年12月にかけて、都柔道整復師会に虚偽の領収書を提出し、計18万1064円を詐取した疑いが持たれている。 関係者によると、新井容疑者は、私的な物品を購入した際の領収書に、経費を立て替えたという趣旨の裏書きをして同会に提出。購入した物品には化粧品のほか、布団、衣料品、映像ソフト、漫画などが含まれ、過去数年にわたり、同様の手口で経費を詐取していたとみられる。昨年7月、同会が警視庁に詐欺罪で告訴していた。 ホームページによると、東京都柔道整復師会は昭和26年創立。都内の柔道整復師が所属し、柔道整復術の向上や高齢者福祉サービス、災害時の救護活動などに関する公益事業を行うとしている。同会はホームページで、新井容疑者の逮捕について報告し、「会員の皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしますが、引き続き公益社団法人としての責任を果たすべく、信頼回復と再発防止に全力を尽くしてまいります」とした。

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