生後1カ月の次女に暴行を加え、死亡させたとして、群馬県警は15日、父親で会社員の狩野正輝容疑者(24)=埼玉県越谷市東越谷1丁目=を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認め、暴行を加えてけがをさせてしまったという趣旨の説明をしているという。 捜査1課によると、逮捕容疑は2021年10月18日ごろから同年11月28日ごろの間、当時住んでいた前橋市内のアパートの室内で、次女の茉夕(まゆ)ちゃんに暴行を加え、外傷性ショックで死亡させたというもの。茉夕ちゃんは生後1週間で自宅に戻り、当時20歳だった狩野容疑者と母親(当時19)、姉(当時1)の家族4人で暮らし始めたばかりだった。 狩野容疑者が11月28日正午すぎに「心肺停止になっている」と119番通報。茉夕ちゃんの胸や足には骨折や皮下出血の痕が複数あったため、消防が県警に連絡していた。 県警は司法解剖をするとともに、関係者の聴取などを慎重に進め、父親による虐待があったと断定した。今後、動機や事件の経緯などを詳しく調べる。(小幡淳一)