「従業員にパワーハラスメントを行いもみ消した」などとウソの内容を書いた文書を取引先などに送り、福岡市の会社の信用を損ねた疑いで、元従業員の男が逮捕されました。 信用毀損の疑いで逮捕されたのは福岡県宗像市の自称、トラック運転手、鍋山裕毅容疑者(47)です。 東警察署によりますと鍋山容疑者は去年5月から今年4月にかけて、自身が以前に勤めていた福岡市の運送会社について「雇い主が従業員にパワーハラスメントを行い、会社側敗訴見込が濃厚となると、会社都合退職と、多額の金銭解決で、もみ消し事案があります」などとウソの内容を書いた文書を取引先など12カ所に郵送し、会社の信用を損ねた疑いが持たれています。 会社側から被害届を受けた警察が捜査していたところ、元従業員の鍋山容疑者が浮上し逮捕しました。 鍋山容疑者は2018年からこの会社に正社員として勤務し、2022年4月に自主退職したということです。 調べに対し鍋山容疑者は「私がやったことではありません」と、容疑を否認しているということです。 警察は鍋山容疑者が去年5月以降、同様の文書を約50カ所に送っていたとみて経緯などを詳しく調べています。