松本若菜が主演を務めるドラマ「Dr.アシュラ」(毎週水曜夜10:00-10:54 ※初回は10:00-11:09、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第5話が5月14日に放送された。腕切断と動脈瘤の患者が運び込まれ、朱羅(松本)がナオミ(小雪)との同時オペを決断するようすが描かれて、感動的でトリハダものだった。X(旧Twitter)でも、「同時手術エグい!」「なんてアツい展開なんだ…」「感動で泣いた」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。(以下ネタバレを含みます) ■スーパー救命医の活躍をノンストップで描く 本作は、帝釈総合病院救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕のスーパー救命医・杏野朱羅の活躍をノンストップで描く救命医療ドラマ。こしのりょうによる同名コミック(日本文芸社/全3巻)を原作に、世界観を大切にしつつ連ドラオリジナル要素を加えたエンターテイメント作品で、救命の最前線=“修羅場”に立つ主人公・朱羅を松本が演じる。 朱羅は、どんな患者でも「絶対に助ける」という強い信念を持つスーパー救命医。目の前の患者を救うことだけに心血を注ぐ。生死に関わる修羅場であればあるほど本領を発揮し、時には重症患者2人を同時にオペする神業も披露。その立ち振る舞いから、三面六臂の鬼神・阿修羅になぞらえ“アシュラ先生”と院内では呼ばれている。命の危機を感じ取る能力に優れ、朱羅が「来る」とつぶやくと必ずホットラインが鳴る。 ■病院の方針に反し、朱羅は重症患者を受け入れる 帝釈総合病院・救急科。初期研修医の薬師寺保(佐野晶哉)は救急科に配属されて早々、当直につくことになった。不安を隠せない様子の保に看護師の水吉歩夢(荒井玲良)は、この病院では重症患者は受けていないと話す。その方針は院長・不動勝治(佐野史郎)によるもので、医療ミスなどが起きないようにするのが理由だという。その言葉に安堵(あんど)する保だが、歩夢は「でも今日もアシュラ先生いるからね」と意味深な一言を加える。 保が休憩室に行くと、ソファで眠っている救命医・朱羅の姿が。元・救急科科長であり、朱羅にとっての師匠・多聞真(渡部篤郎)が海外へ渡航してからは、多聞の意志を継ぎ孤軍奮闘していた。そんな朱羅の美しさに保が思わず見とれていると、突然、朱羅は目を覚まし「来る!」とつぶやくなり初療室へ急ぐ。保が後を追うと救急隊からのホットラインが。朱羅は重症患者も受け入れ、機敏に人命救助に当たる。 救急外来の休憩室では救急科長の大黒(田辺誠一)がスマホでネットニュースを見ていた。元・院長の不動(佐野史郎)が逮捕されたのだ。この日は朱羅が学会で不在。九曜(結城モエ)と三宝(阿南敦子)は朱羅がいない救急科を心配するが、大黒は梵天(荒川良々)が仲間に加わったから大丈夫だと余裕の表情を見せる。 そんなとき、帝釈総合病院にアメリカ帰りの形成外科医・六道(小雪)がやってくる。 ■朱羅は右腕を諦めて、動脈瘤の手術を施す苦渋の決断をするが… 救急にバイオリン奏者の佐竹里帆(秋田汐梨)が右腕の切断で運び込まれてくる。朱羅は里帆に心臓の手術をして退院させたばかりだった。里帆は動脈瘤があり、いつ破裂してもおかしくない状況だったため、朱羅は右腕を諦めて、動脈瘤の手術を施すという苦渋の決断をする。 そこに多聞が現れて朱羅に「本当にそれでいいのか?」と尋ねる。そして、「杏野、お前ほどの腕を持つ救命医は他にいない。そして六道先生、あなたほどの腕を持つ形成外科医も他にいません。この2人が揃っていてそんな選択しかできないとは非常に残念だ」と言って出ていく。朱羅は目を瞑って考えていたかと思うと、ナオミに「3分で準備して」と言う。ため息をついていたナオミは「2分で十分よ」と言ってのける。 そして手術室で、大動脈瘤と右腕のオペを同時に行うのだった。 一刻を争う緊迫した空気のなか、朱羅とナオミがWオペを同時に行うことが決断され、感動的でトリハダものだった。X(旧Twitter)でも、「合同オペとかすごすぎる」「同時手術エグい!」「なんてアツい展開なんだ…」「感動で泣いた」「同時に2箇所のオペとか最強」とコメントが寄せられ、トレンド入りを果たした。 ◆構成・文=入江奈々