米司法省、ジェネシス債権者から2億6300万ドル相当の暗号資産を盗んだ容疑などで12人を起訴

アメリカ司法省(DOJ)は、約2億6300万ドル(約381億3500万円、1ドル=145円換算)相当の暗号資産(仮想通貨)を盗んだとして12人を起訴した。彼らの容疑は、破産したジェネシス(Genesis)の債権者から少なくとも2億4300万ドル(約352億3500万円)が詐取された事件の捜査と関連している。 ブロックチェーンの調査を行っているZachXBT氏によると、詐欺師グループは昨年破綻した取引会社ジェネシスの債権者の1人になりすまして2億4300万円相当の暗号資産を盗み出し、暗号資産ミキサーを通じて資金を移したという。 起訴された個人の中にはアメリカ国籍を持つ者と外国籍の者がおり、数人は今週カリフォルニア州で逮捕されたと、DOJは5月15日のプレスリリースで発表した。そのうち2人は海外在住だという。 容疑者に対する起訴内容は、組織犯罪、電信詐欺、資金洗浄、司法妨害などが含まれている。 近年、詐欺師によるソーシャルエンジニアリング詐欺が増加しており、個人情報を入手したうえでユーザーを騙し、暗号資産を送金させる手口が使われている。 5月15日、コインベース(Coinbase)は、詐欺師が一部の海外従業員を賄賂で買収し、データベースから重要なユーザーデータを盗んだと明らかにした。同取引所は、データ漏洩に関してユーザーに1億8000万ドル(約261億円)から4億ドル(約580億円)の補償金を自主的に支払う予定だ。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:DOJ Charges 12 With $263M Crypto Theft Linked to Genesis Creditor

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