2024年11月、北海道室蘭市内のリサイクルショップに偽物の貴金属を買い取らせて19万円をだまし取ったとして、暴力団員の男が逮捕されました。北海道内では去年、偽物の貴金属を買い取らせる詐欺事件が相次いでいて、警察が事件の全容解明を進めています。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、札幌市豊平区の六代目山口組二代目大石組構成員、平野真仁容疑者(41)です。 平野容疑者は、すでに詐欺の疑いで逮捕されている4人の男と共謀の上、2024年11月3日、室蘭市内のリサイクルショップに偽物の14金製リングを買い取らせて、現金19万円をだまし取った疑いが持たれています。 平野容疑者が持ち込んだ偽物の貴金属の実際の価格は100円以下と推定されるということです。 警察によりますと、平野容疑者は実行役を派遣する「指示役」とみられていますが、警察は容疑者の認否を明らかにしていません。 共犯の4人は今年2月にすでに逮捕されており、裏付け捜査を進める中で平野容疑者が浮上しました。 同様の手口による詐欺被害は、2024年8月から11月にかけて、北海道内で約30件確認されていて、被害総額は約400万円に上っているということです。 警察は裏付け捜査を進めるとともに、事件の全容解明を進めています。