中国警察を名乗る男らによる電話詐欺事件があり、甲府市の住宅に現金を受け取りに来た26歳の中国人の男が現行犯逮捕されました。 県警によりますと、5月7日、甲府市に住む大学生の20代男性のスマートフォンに中国警察をかたる男から「あなたの名義で多数の航空チケットが購入されており、国際詐欺事件の犯人としてあなたを捜査している。口座を調べる必要がある」などと電話がありました。 話を信じた男性は、12日に自宅を訪れた中国警察の警察官を名乗る男の指示通り、ATMから指定された口座に現金200万円を送金しました。 さらに1週間後の19日にも「この件で中国のおばあさんがショックで亡くなり、保証金として1000万円を支払う必要がある」などと電話があり、不審に思った男性は警察に通報。 21日に同じ男が再び男性の自宅を訪れ、現金100万円をだまし取ろうとしたところを警察官に取り押さえられました。 詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは中国籍で東京都豊島区の無職、ジャン・ポン容疑者(26)です。 警察の調べに対し、ジャン容疑者は「物を受け取りに来ただけ」などと話し、容疑を否認しているということです。