茨城で警察偽サイト利用の詐欺 「逮捕状」表示で200万円被害

茨城県警は21日、つくば市の地方公務員の女性(32)が警察をかたるニセ電話詐欺で現金200万円をだまし取られたと発表した。警視庁ホームページに酷似した偽サイトに誘導され、逮捕状などが示されたといい、本物の警察だと思わせるためとみられる。警察の偽サイトへの誘導が確認されたのは県内では初めてで、県警は注意を呼びかけている。 県警によると、19日に女性の携帯電話に兵庫県警の警察官をかたる人物から着信があり、「詐欺に加担したとして逮捕状が出ている」として、家族から離れて一人でホテルに移動するよう指示された。 その後、警察官をかたる人物のLINE(ライン)アカウントに登録するよう促され、「口座の識別番号確認のため指定した口座に入金してほしい」などと言われ、2回にわたり、現金計200万円を振り込んだ。 その後、URLと5桁の数字の受理番号が送られてきた。URLをクリックすると「警視庁」と書かれた本物そっくりの偽サイトにつながり、サイト内で受理番号を入力すると逮捕状のようなものが表示されたという。不審に思った女性の家族がつくば署に相談し、被害が発覚した。 県警は「警察から捜査対象になっていることやURLに飛ぶよう連絡することはない。パソコンなどで『危険なサイト』と表示されるなど、少しでも違和感があれば警察や周りの人に相談してほしい」と呼びかけている。【斉藤瞳】

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