土師守さん「思い変わらず」 神戸連続児童殺傷28年

神戸市須磨区で1997年に起きた連続児童殺傷事件で、小学6年だった土師淳君=当時(11)=が殺害されてから24日で28年となった。 父親の守さん(69)は命日を前に、「次男への思いは年月が経過しても変わることはありません」とするコメントを弁護士を通じて発表した。 加害男性は逮捕時14歳で、少年審判を経て医療少年院に収容された。仮退院した2004年以降、男性からは淳君の命日前に手紙が届いていたが18年に途絶えた。今年も手紙は届かなかったといい、「加害男性には、自分が犯した事件に真摯(しんし)に向き合った上で、私たちの思いに答えるような対応をしてほしい」とつづった。 また、事件後に被害者や遺族は経済的に困窮する場合が多いと指摘。兵庫県が24年度から開始した見舞金制度について「意義は大きい」と評価した上で、「他の都道府県にも広がってほしい」とした。

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