カンボジア拠点の詐欺グループのリクルーターか「かけ子」を紹介した疑い 会社役員ら3人を逮捕 福岡

福岡県警は、ニセ電話詐欺に関与することになると知りながら知人男性をカンボジアに渡航させ、詐欺グループに紹介したなどの疑いで、男3人を逮捕したと発表しました。 職業安定法違反と詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、福岡市博多区の会社役員、荒木和志容疑者(31)ら男3人です。 警察によりますと、荒木容疑者らはことし1月、大野城市の知人男性に対し「カンボジアに行って稼いでこい、 仕事は選べる」などと言って一緒に渡航し、特殊詐欺グループにニセ電話の「かけ子」として男性を紹介した疑いです。 また、3人は共謀して男性に警察官を名乗って電話をかけさせ、京都市の女性(当時36)から現金146万円をだまし取ろうとした疑いも持たれています。 女性が途中で詐欺に気づき、その後、一時帰国した男性が自首したことから被害が発覚しました。 警察に保護された男性によりますと、連れて行かれたのはカンボジアの首都から車で2時間半ほどの塀に囲まれた巨大な街で、銃を持った警備員のチェックを経て、中に入ったといいます。そこでマンションに軟禁され、日本人や中国人の指示役のもと、警察官をかたるニセ電話をかけ続けていたと話しているということです。 警察は、荒木容疑者らがニセ電話詐欺グループのリクルーターとして、ほかにも人を紹介していた疑いがあるとみて、さらに調べを進める方針です。

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