サッカー日本代表のＭＦ佐野海舟（２４）＝マインツ＝が２７日、千葉市内で取材に応じた。昨年７月に不同意性交容疑で逮捕され、その後不起訴処分となっていた騒動以降、国内初めて公の場で取材対応。「自分の口から伝えないといけないと思ってこの会見をしようと思った」と話した。 黒いスーツ姿で登場した佐野。「本当に昨年の自分の行動でたくさんの方にご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪をし、約５秒間頭を下げた。２３日に行われた２６年Ｗ杯アジア最終予選のオーストラリア戦（６月５日・パース）、インドネシア戦（同１０日・パナスタ）のメンバー発表会見で選出され、昨年３月以来、約１年２カ月ぶりの復帰を果たした。「自分がここに立てていることに本当に感謝を持って。誰よりも責任感を持ってやりたいと思っています」と語った。 佐野は２３年１１月に代表デビュー。昨年のアジア・カップにも出場し、同３月のＷ杯アジア２次予選メンバーにも招集されていたが、けがのため不参加となった。その後女性トラブルもあり、代表から遠ざかっていた。一方で、昨年８月からプレーするドイツ１部マインツでの活躍から、代表復帰を臨む声も多く上がっていた。 森保監督は佐野について、「私自身コンタクトをとりましたし、彼の言動を見て深く反省しているところを強く感じました」と説明。「個人的にはミスを犯したということはありえると、佐野海舟にはいえるかもしれないですが、チームの一員ということを“家族”と考えた時に、そして私が指導者として１人の選手と向き合う中で１人の人として、ミスを犯した選手をそのまま社会から葬り去るのか、サッカー界から葬り去るのかということに関しては、再チャレンジする道を“家族”としても与える事の方がいいのではないのかということで選ばさせていただきました」と選出経緯を話していた。