「葬式代かかるから」と自宅に遺体を放置、75歳男を逮捕 容疑で福井県警、同居の妻と連絡取れず

女性の遺体を自宅に放置したとして、福井県警鯖江署と県警捜査1課は5月28日、死体遺棄の疑いで鯖江市の無職の男(75)を逮捕した。県警は、遺体は連絡が取れていない同容疑者の妻とみて身元や死因を調べている。同署によると、「葬式代がかかるため放置していた」と容疑を認めている。 逮捕容疑は4月中旬ごろ、自宅で女性が死亡していることを知りながら埋葬せず、5月27日までの間、自宅に遺体を遺棄した疑い。遺体に目立った外傷はなかった。 同署によると、齋藤容疑者は妻と2人暮らし。自宅を訪れた看護師が同日、1階和室で布団に横たわっている女性の遺体を発見した。妻には持病があり、看護師が定期的に訪問していた。4月に容疑者に連絡した際は訪問を断られたという。 自宅は周囲に田んぼが広がる集落内にある。近くの女性は、5月27日午後に警察が多く来ていたのに気づいたといい、「まさかこんなことになっていたとは」と驚いた様子だった。別の高齢夫婦は、逮捕された男について「足腰が悪くなっていたが地域の奉仕活動には出てきており、3月中頃にも寺の行事に参加していた。真面目な人だった」と言い、妻については「ここしばらく見ていない」と話した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする