息子などを装い、高齢男性から現金をだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課などは詐欺容疑で、指定暴力団山口組傘下組織幹部の小根沢拓也容疑者(41)=長野県諏訪市=ら男女4人を逮捕した。警視庁は認否を明らかにしていない。 暴対課によると、4人はいずれも特殊詐欺の「受け子」で、このグループが関与した事件の被害規模は6年1月~7年1月までに全国で約80件、約3億円に上るとみられる。 ほかに逮捕されたのは、いずれも同県松本市の宮下陸(24)、古川智哉(25)、照屋玲奈(25)の各容疑者。 逮捕容疑は令和6年10月、共謀して、東京都内の90代男性に対し、息子などを装う電話で、「のどに腫瘍ができて声がかすれている」「検査に来てポーチを忘れた。取引先に関係するカードが入っており、立て替えるための現金が必要」などと嘘を伝え、3回にわたり、現金計300万円をだまし取ったとしている。