警察庁は30日、インドとの共同捜査で、日本人を狙い、パソコンがウイルス感染したように見せ掛け金をだまし取る「サポート詐欺」を繰り返していた拠点を摘発し、6人がインド中央捜査局に逮捕されたと発表した。 同捜査局との国際共同捜査は初。2023年8月~25年2月、全国で約200人、総額1億8000万円の被害が確認されているという。 同庁によると、6人は全員インド人の20代の男。マイクロソフト社の社員を装い、セキュリティー対策名目で、プリペイドカード式の電子マネーなどで代金を送らせていた。パソコンに「ウイルスに感染した」と偽の警告を表示させ、記載の連絡先に電話するとインド国内の拠点につながり、日本語を話せる男が対応していた。 遠隔操作で暗号資産の口座を開設される被害もあり、兵庫県の男性は約2000万円を不正送金で失った。