「養子として迎えた娘に性的暴行」懲役378年刑の米国父親…16年ぶりに無罪判決

米国で養子として迎えた娘を性暴行した容疑で懲役378年刑を宣告されて16年間服役した50代男性が再審の末に無罪判決を受けて釈放された。現地裁判部は被害を主張した娘が証拠を捏造したと判断した。 先月30日(現地時間)、デイリー・メールによると、性的暴行容疑で服役中だったアジャイ・デーブ(Ajay Dev)さん(58)が高等裁判所の無罪判決で16年ぶりに釈放された。アジャイさんは1998年ネパールから迎えた養子の娘サプナ・デーブ(Sapna Dev)さんを数年にわたって性暴行した容疑で懲役378年刑を言い渡されて2009年に収監された。 しかしカリフォルニア高裁は当時の判決を覆して刑を無効にした。裁判部は判決文で「被害を主張した娘が当時交際相手との別れを養父のせいにし、怒りから始まって虚偽を供述した情況が明らかになった」と明らかにした。 裁判部は再審過程で明らかになった新しい証言を無罪の根拠に挙げた。過去の裁判で召喚されなかった4人の証人が「サプナがアジャイを告発したのはうそや怒りのため」と証言したためだ。 また別の核心的な証拠は電話の録音ファイルだった。当時陪審員団はこのファイルの中でアジャイさんが「お前は18歳の時に私と性関係を持った」と話したと判断したが、裁判所が復元した録音では「お前は18歳になったあと、私と一緒に来た」という言葉だったことが確認された。 この他に、サプナさんはアジャイさんとの関係で妊娠して3回流産したと陳述したが、別の証人は反論するなど内容が交錯した。裁判部は「サプナさんが1999年から2004年まで養父母に愛を表現したカードやメッセージを送り続けていた点も考慮しなければならない」と説明した。 無罪判決を受けたアジャイさんは声明を通じて「犯したこともない犯罪で有罪判決を受けて収監されたことが最も辛かった」とし「何より父親のいない生活を送らなければならなかった子女に申し訳ない。今こそ家に帰ることができて感激」と話した。 逮捕当時、アジャイさんには2歳になる息子がいたという。

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