ギリシャ・コルフ島の旧王宮(オールド・パレス)前で半裸のポールダンス撮影をおこなったとして、英国とドイツ出身の女性5人が逮捕され、そのうち2人に有罪判決が下された。旧王宮は1824年に完成した歴史的建築物で、現在はアジア美術館として使われており、ユネスコ世界遺産にも登録されている。 米「ニューヨーク・ポスト」紙によると、事件が起きたのは2025年5月23日午前1時半ごろ。「ポールダンス留学プログラム」でコルフを訪れていた女性たちは、白いポールを宮殿のアーチ下に設置し、赤いランジェリー姿で撮影をおこなっていた。この様子がSNSで拡散され、文化財を冒涜したとして逮捕された。裁判ではイギリス人のイモジェン・ガンター=ザック(30)とシャロン・ランドール(57)に対し、文化的景観の毀損により6ヵ月の執行猶予付き禁錮刑と約227ドルの罰金が科された。残る3人は無罪となり、謝罪コメントを発表している。 有罪となった2人は控訴しており、弁護士は「過剰な対応」と主張。家族や関係者も「芸術的なパフォーマンスだった」と反論している。現地当局は「考古学的価値のある文化財の保護」を理由に厳しい姿勢を崩していない。