「注意をするため」20代の女性利用者を“さすまた”で床に押さえつけ…介護職員の男女を暴行の疑いで逮捕 愛媛・松山市

愛媛県松山市内の障がい者施設の職員2人が、利用者の女性を押し倒し、さすまたで床に押さえつけるなどの暴行を加えた疑いで4日、逮捕されました。 逮捕されたのは、松山市北吉田町にある障がい者施設「すぎな園」で支援員を務めている中野力容疑者(38)と岩井香織容疑者(55)の2人です。 警察などによりますと、2人は今年4月25日、施設を利用していた知的障がいのある20代の女性の首をつかんでうつぶせに押し倒し、さすまたで床に押さえつけるなどの暴行を加えた疑いがもたれています。 事件当日、施設から松山市に報告があり、市が調査をした結果、暴行の事実が確認できたとして先月、警察に通報したということです。 警察の調べに対し中野容疑者は、「床に押し倒し、さすまたで押さえつけたことに間違いありません」と話し、岩井容疑者は「注意をするために暴力をふるった」とそれぞれ容疑を認めているということです。 施設を運営する社会福祉法人「松山手をつなぐ育成会」によりますと、2人は、女性の行動を注意しようと、話をした後、暴行に及んだということです。 聞き取りに対し、中野容疑者は「こうやったら収まると思い、半分ふざけてやった」岩井容疑者は「とめるべきだった」と話し、2人とも反省しているということです。 (運営する社会福祉法人・松山手をつなぐ育成会・統括管理者、永井裕二さん) 「あってはいけないことが起きた。特に知的障害者の方が主なので、当然コミュニケーション、思いを伝えていくということが難しいのは当たり前。だから周りがもうちょっと寄り添わないといけないというのを再度徹底して、焦らずきちんと見守った上での対応をしていくようには言っている」 警察は余罪や動機などについて詳しく捜査しています。

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