目は真っ赤、腕にあざ 大泣きして「殺されそうになった」 事件直後の被害女性、友人が証言 米兵の不同意性交致傷罪公判

沖縄本島中部で昨年5月、面識のない20代の日本人女性につきまとい、性交しようと背後から首を絞めてけがをさせたとして、不同意性交致傷罪に問われた在沖海兵隊上等兵の被告(22)の裁判員裁判第3回公判が4日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)で開かれた。事件前後に被害女性と会っていた友人の女性が検察側の証人として出廷し、事件直後の被害女性の様子について「すごい泣いていて『殺されそうになった』と言っていた」と証言した。 友人は事件前日の夜から当日早朝にかけて沖縄市内で女性と飲食を共にしていた。帰宅後、女性から「知らない人からレイプされた」「警察沙汰になっている」とのメッセージを受信し、電話すると泣きじゃくっていたという。 事件当日、警察署で事情聴取を受け帰宅した女性と対面した友人は、女性の目が真っ赤で腕にあざがあったと証言。女性の母親も一緒で「母親を見て彼女は大泣きしていた」と述べた。友人は女性が事件直後、被告と同じ黒人男性を街中で見かけると体を硬直させたとも証言。被告が逮捕されたと聞くと、安心した様子だったと話した。 また、弁護側の証人請求で女性の交際相手の男性の尋問も行われた。女性と同居していた男性は、事件発生時、現場となった自宅で熟睡し物音に気付かなかったという。「深く眠っていたので状況を知らず(女性を)助けることができなかった」と述べた。事件を知ったのは女性が110番通報し、警察が駆け付ける間際だったという。(社会部・城間陽介)

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