町田啓太主演で小泉孝太郎共演のドラマ9「失踪人捜索班 消えた真実」(毎週金曜夜9:00-9:54、テレ東系ほか/Lemino・TVerにて配信)が、6月6日(金)の放送で最終回を迎える。 完全オリジナル脚本の同ドラマは、元警視庁捜査一課の刑事・城崎(町田)が、突然失踪した最愛の妻・恵子(泉里香)を捜すべく、警察が捜査しない失踪人を捜す専門の探偵「失踪人捜索班」を結成。各分野のプロフェッショナルと予測できない独自の方法で失踪人を捜すべく奔走し、失踪の裏に隠れた“真実”を解き明かすサスペンス・エンターテインメントドラマ。菅生新樹は、自由気ままでマイペースなIT技術系の天才・清水透一郎を演じる。 このたび、WEBザテレビジョンでは菅生にインタビューを実施。役どころや現場の雰囲気などを語ってもらった。 ■菅生「清水が場をかき乱せるのが楽しみだなと思いました」 ――出演を聞いた時の気持ちを教えてください。 出演が決まった時は、夜9時台のドラマに出れるということがまずうれしかったです。役どころも少し自由奔放なキャラクターで、また、他のキャストの方々が先輩ばかりだったので、素直にこんな贅沢なみなさんの中に自分が入れるのもうれしかったです。 ――台本読んでみてはいかがでしたか? 今までは熱い役や分かりやすいキャラを演じることが多かったですが、今回演じる清水という役は、自由で、ミステリアスな人物なのかなと。さまざまなキャラクターがいる中で、清水が場をかき乱せるのが楽しみだなと思いました。また、失踪の謎を解いていくテンポ感がよく、失踪人を捜すだけではなく、捜し出した後もメインとなる縦軸の話があるので、そういう部分が刑事ドラマとは違って、今までにないドラマかなと思います。 ■菅生「みんなと同じ動きをしすぎないように気を付けて演じています」 ――演じる上で気を付けていることはありますか? 清水は「興味がある」というだけで失踪人捜索班のチームに入ったり、マイペースなキャラクターなので、みんなと同じ動きをしたくないなという思いがありました。例えば、みんなが座って話を聞いていたら自分は後ろで立って聞くとか、みんなが立っている時は座っているとか。チームのみんなと一緒にいる空間ですが、群れ過ぎないように、みんなと同じ動きをしすぎないように気を付けて演じています。 ――菅生さん自身はIT関連などには強いですか? 強いとは思っていないですが、まだ実際の画面が出来上がっていない時から町田さんや片桐さん、武田さんがパソコンの画面を見てお芝居をするシーンも撮影していて、その時に僕はリアルなお芝居でやりたかったので、スタッフさんに画面の操作だけ教えてもらってやっていました。実際、ハッキング以外の操作は、僕が演じていたのでリアルにやっていますし、全然詳しくはないですが、ある程度の操作は言われたらできるかなと思います。 ■菅生、和気あいあいとした現場の雰囲気を明かす ――現場の雰囲気を教えてください。 現場は、基本的に僕と(片桐)仁さんが話したり、ふざけていたりするところに、町田さんと武田さんが入ってきてくれることが多いです。あと、現場で一瞬、流行ったことなんですが、まだ、撮影に入りたての頃、僕はずっとパソコンのそばに座っているので、セリフがないシーンでも、何か作業をしている芝居にしたくて、みなさんのことをネットで調べて、書いている内容が本当なのかっていうのを聞いていく時間がありました。そこから、みなさんのことでいろいろな発見があり、話のネタにも繋がったのかなと思います。 ――和気あいあいとした撮影現場だったんですね! そうですね!現場には、ダーツとかルービックキューブとかいろいろな遊び道具もあって、そういうセットのものをみんなで触ったりして、ほんとに和気あいあいとした現場でした。 ■菅生「お芝居も人間的な部分でも成長したいなと思う現場」 ――主演の町田さんや片桐さんなど先輩の役者さんが多い現場で、役者としてどのような刺激をもらっていますか? ゲストの方も含めて大先輩ばかりなので、経験からなのか言葉の重みとかがすごくて。目の前で見ていて、言葉の一つ一つが重くて、深くて、すごく安定していて、さらっと言っているのにさらっと聞こえないみたいなのが本当にすごいなと素直に思います。現場でも町田さんや仁さんに「やっぱ先輩ってすごいですね」ってずっと言っています。もちろん、同世代で活躍しているみんなも凄いんですが、お芝居も人間的な部分も全部含めて、存在感自体がすごくて、最近の口癖が「先輩すげえな」です。 ――どう先輩たちに近づいていいかはまだ模索中ということですか? そうですね。まだまだ年齢も芸歴も浅いので、同世代の方と共演してもみんなの方が先輩だったりして、この現場を経て、自分も格好良い先輩になりたいなと思うようになりました。お芝居も人間的な部分でも成長したいなと思う現場なので、とても刺激的な毎日で楽しいです。 ■菅生、最終回に向けての見どころを語る ――5月16日放送の第6話で、清水の裏切りが発覚しましたが、最終回に向けての見どころを教えてください。 第1話から第3話までの前半は1話ごとにゲストが登場し、失踪人捜索班のメンバーが失踪人を捜していくという大体のストーリーがわかると思います。もちろん第2話や第3話でも大事なワードがたくさん出てくるので、伏線みたいなところがありますが、第4話あたりからかずっと出てくる人物がいて、そこから物語が後半へと展開していき。第4話で恵子さんが見つかり、今後は恵子さんを見つけることが目的ではなくなっていき。実は最初から1本長い軸があり、さまざまなキーワードが全て繋がるポイントがあるので、清水の今後の動向はもちろんチェックしていただきつつ、そういうポイントにも注目していただけたらなと思います。 ――第1話から伏線や大事なキーワードが散りばめられていますよね。 そうなんです。そこがまた面白い作りだなと。1話ごとのゲストも全部が繋がっていくので、そういうところも事件解決する作品ではあまり見なくて、何回でも見れる作品だなと思います。そもそも、“失踪”というテーマが興味深くて、失踪って事件性がないと警察もなかなか捜査しづらく、また、見つかったから解決というわけでもなく、当事者同士たちの問題がいろいろあって、改めて“失踪”というテーマが重くて、しっかりと考えないといけないなと思いました。 ■菅生、自身の“プロ級”なことは「会話を永遠に続けられる」 ――捜索班=プロフェッショナルなチームにちなみ、菅生さんの“プロ級”なことを教えてください。 僕は会話を永遠に続けられるプロです。話題提供を永遠にできます。事前に共演者の方のことは調べることもしますが、共通点を見つけるのが得意で、楽しいか楽しくないかは置いといて、永遠に会話を続けるための話題提供のプロです(笑)。 ――何かコツはありますか? コツというか、朝見たニュースの話や天気とか身近な話題から、見た情報に対してどんどん疑問を持つタイプなので、そういう話を深堀していくと意外とみなさん知らないことがあるので、永遠に話題を提供できます。 ■最終回あらすじ 長瀬(西岡徳馬)の密会相手は大崎(津田寛治)だった。奥澤(高橋克実)も、城崎(町田啓太)や笹塚(小泉孝太郎)と同様に、二人の黒い繋がりを睨んでいたのだ。 しかし、料亭に乗り込んだものの罪を認めさせることができず、逆に大崎から「黒岩を逮捕し真相を明らかに」と命じられる始末。その後も大崎の妨害で捜索は難航する。捜索班はそれぞれの矜持を胸に、 清水らを見つけ出し事件の闇を暴くべく奔走する。 ドラマ9「失踪人捜索班 消えた真実」最終回は、6月6日(金)夜9:00よりテレ東系ほかにて放送。 ※西岡徳馬の「徳」は心の上に一本線が入るのが正式表記