きのう夜、群馬県前橋市で介護老人保健施設の女性職員が刺され、47歳の男が逮捕された事件。男が事件前に「待ち伏せして会う」と父親に伝え、家を出ていたことがわかりました。 「男性が女性を刺している」 通報があったのは、きのう午後7時すぎ。前橋市小坂子町で介護老人保健施設の平川久美子さん(49)が、首などを包丁で複数箇所刺されました。平川さんは意識不明の重体です。 記者 「平川さんは前橋市のこちらの施設で働いていて、退勤直後に職場を出たところを襲われたとみられています」 女性の勤務先の上司 「きのうは19時までの勤務で、車をそこに止めているんですけど、(平川さんが)行った時に男性と揉めているところを同僚の職員が見つけた。それでおかしいなと思って、車で近くに行ってクラクションをプーって。夜勤者に応援を要請して、男性職員が取り押さえた」 警察は、近くにいた前橋市のパート・岸耕一容疑者(47)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕。 警察によりますと、2人の間には面識があったとみられ、岸容疑者は取り調べに対し、「殺そうと思って切りつけた」と容疑を認めているということです。 事件の直前、岸容疑者と話したという父親は。 岸容疑者の父親 「(岸容疑者は)女性関係の事で、ずっと悩んでいた、半年間くらい。(その女性とは)最近1か月間くらい会ってないんじゃないですか」 そして、岸容疑者は「待ち伏せして会う」と話して、家を出て行ったといいます。 岸容疑者の父親 「待ち伏せして会うんだかなんだか、職場の方に行って、駐車場で待っていたみたい。本人の車って分かってしまうから私の車で行った」 警察は、岸容疑者が平川さんの退勤を狙って待ち伏せし、犯行に及んだとみて調べています。