フィリピンでJPドラゴンのリーダー拘束 入管「拠点は事実上壊滅」

フィリピン入国管理局は5日、フィリピンで活動する犯罪集団「JPドラゴン」のリーダーとされるヨシオカ・リュウジ容疑者(55)を拘束したと発表した。捜査関係者によると、日本人を狙った特殊詐欺に関与した疑いがある。入管は「JPドラゴンの拠点は事実上壊滅した」としている。 入管によると、フィリピン軍が4日夜、フィリピン北部のパンパンガ州アンヘレスでヨシオカ容疑者を拘束した。2023年に日本の捜査当局が窃盗容疑で逮捕状を出したことから、退去命令が出されていたという。マニラ首都圏の収容施設で留置された後、近く日本に送還される見通し。 JPドラゴンをめぐっては、昨年ナンバー3がフィリピンで拘束され、今年5月にもメンバー7人が拘束された。フィリピン捜査当局は「ルフィ」などと名乗って日本での広域強盗事件を指示したとされるグループと関係が深いとみている。 地理的に日本に近いフィリピンには、特殊詐欺に関与したとされる日本人容疑者の入国が相次いできた。入管のジョエル・アンソニー・ビアド長官はヨシオカ容疑者の拘束を受け、「フィリピンが国際犯罪者の隠れ家になることを防ぐという決意の証しだ。この国が逃亡者にとって安全な避難場所ではないことを明確に示した」と声明を出した。(マニラ=大部俊哉)

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