警察や検事名乗る男女が「優先調査」で金を要求 20歳代女性が258万円だまし取られる被害

青森南警察署によりますと、ことし4月5日青森県内に居住する20歳代の女性のスマートフォンに自動音声の着信があり、 ・アクセスに不正があり、電話が使えなくなる。 というメッセージが流れたことから、ガイダンスに従って操作したところ、福岡県警の捜査二課の板東と名乗る男に電話がつながりました。 板東の指示で、ビデオ通話アプリの「フェイスタイム」でビデオ通話を開始することになり、その後、上司の山下と名乗る男にビデオ通話が代わり、山下から、 ・あなた名義のキャッシュカードと口座が詐欺事件に使われ、今すぐ逮捕するように指示がありました。 ・優先調査をすれば逮捕されなくて済む。 ・優先調査とは1年間の拘束または資産の拘束をすれば逮捕されないという制度である。 ・優先調査は検事が行う。 などと言われました。 次に検事とビデオ通話で話すように指示され、ビデオ通話を代わった検事の沖田理子と名乗る女から、検事の資格証明書のようなものを見せられた後、 ・優先調査に必要な金額は270万円である。 ・優先調査が終われば、預かったお金は返す。 などと言われたことから、女性は4月6日から翌7日にかけて3回にわたり、青森県内のコンビニエンスストアのATMから、山下に指定された大手金融機関及びネット銀行の個人名義口座に、現金合計258万円を振り込みました。 その後、友人に相談したところ、詐欺を指摘され被害に気が付いたということです。 警察は警察官が、現金の振込を指示することや金品の要求をするのは詐欺だとして注意を呼びかけています。

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