「外国免許切替(外免切替)」の制度を使って、日本で車を運転する定住外国人の事故が全国で問題になっています。熊本県内の現状を取材しました。 5月には埼玉県三郷市で、乗用車が小学生の列に突っ込み、児童4人に重軽傷を負わせたとして、運転していた中国籍の男が逮捕されました。同じ5月に三重県では、新名神高速で逆走事故を起こしたとして、ペルー国籍の男が逮捕されました。 いずれも外国で取得した運転免許を日本の免許に変える「外免切替」で運転の資格を得ていました。 ただ、日本で免許を取るのと比べて、この方法が簡単すぎるとして、改正を求める声が出ています。 熊本県警によりますと、2024年に県内で外免切替をした人は、2021年と比べて約5倍に増えています。 【熊本での外免切替】 2021年238件▽2022年304件▽2023年592件▽2024年1224件 こうした状況を受けて6月5日、熊本県議会の髙野洋介(たかの/ようすけ)議長が、外免切替の現状などを確認するため、熊本県免許センターを視察しました。 熊本県議会 髙野洋介 議長「知識確認に関しては簡単な部分もあると思ったが、技能確認に関しては非常に厳しくなっている。日本の水準に合っていると感じた」 アメリカと日本の両方で運転免許を取ったという男性は、外免切替のあり方を変える必要があると指摘します。 アメリカ出身で日本でも免許取得「免許センター内だけではなく、実際の道路に出て技能確認をした方が、どのような運転をするかなどがわかるから良いと思う」