ストーカー規制法、3度の改正も相次ぐ重大事件 昨年の摘発件数が法施行後最多に

昨年のストーカー規制法違反の摘発件数が平成12年の同法施行後最多となった。平成11年の「桶川ストーカー事件」をきっかけに12年、成立したストーカー規制法。規制範囲を拡大する形で改正を繰り返し、令和3年には無断で位置情報を取得することなどを禁じる3度目の改正法が成立したが、その後も重大事件が相次いでいる。 4年1月、三重県四日市市で交際中の男女2人が男に襲われ、男性が死亡、女性が重傷を負う事件が発生。事件後に死亡した男は女性の元交際相手で、同法に基づく禁止命令が出されていた。 福岡市では5年1月、会社員の女性が元交際相手の男に刃物で襲われ、死亡した。この事件でも女性はストーカー被害を訴え、警察は男に警告、禁止命令を出していたが、凶行を防ぐことはできなかった。 川崎市で昨年から行方不明となっていた岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が遺体で見つかった事件では、神奈川県警が先月、事件前に岡崎さんの勤務先周辺などをうろついたとして、元交際相手の白井秀征容疑者(27)=死体遺棄と死体損壊罪で起訴=をストーカー規制法違反容疑で再逮捕している。

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