何者かと共謀し、新潟市中央区に住む80代女性から現金970万円を騙し取ったとして、35歳のマレーシア国籍の男が逮捕されました。警察によりますと、男らは女性に現金を手提げ袋に入れて自宅近くの路上に置くよう指示し、逮捕された男がその手提げ袋を持ち去ったということです。 詐欺(オレオレ詐欺)の疑いで逮捕されたのは、マレーシア国籍で無職の男(35)です。 警察によりますと、男は今年4月12日から25日までの間、何者かと共謀し、共犯者が女性の自宅に電話会社の従業員を騙り電話を掛けました。その後、警察官や検察官を名乗る人物からも女性に電話があり、「口座が犯罪に使用された疑いがあり、口座内の預金全額を預かって調べる必要がある」などと話したということです。 そして4月25日、口座から引き出した現金をまとめて手提げ袋に入れ、自宅近くの路上に置くよう指示したうえ、マレーシア国籍の男がこの手提げ袋を持ち去り、だまし取った疑いが持たれています。手提げ袋には現金970万円が入っていたということです。 男は、鹿児島県内に住む70代女性から現金2800万円を騙し取った疑いで逮捕されています。この事件も、女性が現金が入った手提げ袋を路上に置き、それを男が持ち去ったということです。 警察は男の認否について、捜査に支障があるとして明らかにしていません。 新潟市中央区内では今年2月、「口座の金を調べる必要がある」などと警察庁の捜査員を騙る不審な電話があり、80代男性が自宅前に置いた『金の地金』51個 合わせて3900万円相当を騙し取られる被害に遭っていることから、警察は関連も含め、余罪について調べを進めています。