静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社の敷地内に設置されている防犯用の赤外線警報装置に火をつけて壊したとして、カナダ国籍の41歳の男が現行犯逮捕されました。建物への延焼などはありませんでした。 器物損壊の疑いで現行犯逮捕されたのは、カナダ国籍で、職業、住所ともに不詳の男(41)です。警察などによりますと、男は6月8日午前9時半ごろ、富士宮市宮町の富士山本宮浅間神社で、楼門の中に設置してある防犯用の赤外線警報装置に火をつけて壊した疑いがもたれています。 男は自分のジャンパーに火をつけて地面に置き、警報装置に燃え移らせたとみられます。火に気付いた神社の関係者が男を取り押さえ、警察に通報、駆け付けた警察官が現行犯逮捕しました。 神社の関係者が男に声をかけた際、男は日本語で「殺してやる」と言っていたということです。 富士山本宮浅間大社は、富士山世界遺産の構成資産に登録されています。火は一時1メートル以上燃え上がったということですが、神社の関係者らが消し、建物などへの延焼はありませんでした。 関係者によりますと、逮捕された男は過去に何度か、ひとりで神社に訪れていたとのことですが、トラブルなどは確認されていませんでした。 警察が男が犯行に至った経緯などについて詳しく調べています。