身分隠しホテル利用、詐欺容疑で住吉会系2次団体総長ら逮捕 中国系マフィアと面会か

暴力団員であることを隠してホテルの施設利用契約を結んだとして、警視庁暴力団対策課などは詐欺の疑いで、指定暴力団住吉会系2次団体総長の田島和幸容疑者(53)=埼玉県草加市、別の2次団体幹部の松木秀美容疑者(62)=埼玉県戸田市=ら男5人を逮捕した。警視庁は認否を明らかにしていない。同課によると、中国系マフィアの関係者との面会のために利用したとみられる。 ほかに逮捕されたのは、いずれも職業不詳の白井宇太郎(53)=東京都西東京市、白井加次郎(51)=北区、中国籍の陳華雄(46)=港区=の各容疑者。 逮捕容疑は3月中旬ごろ、共謀の上、暴力団員であることを隠し、山梨県内のホテル側と利用契約を不正に締結し、同月下旬、施設を使用したとしている。 暴対課によると、同ホテルのレストランで田島容疑者と中国系マフィア「14K」の関係者とみられる人物との間で親族固めの行事「盃事」が開催され、出席者約30人が宿泊などに利用。行事では松木容疑者が媒酌人、白井宇太郎容疑者が後見人、加次郎容疑者が通訳を務め、陳容疑者はホテルに利用を申し込む役割だった。 白井宇太郎、加次郎両容疑者は、中国残留孤児2世らで構成される準暴力団「チャイニーズドラゴン」の関係者とみられる。警視庁は各組織の関係性など捜査を進める。

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