6月10日、日本大学の重量挙部に入部予定の学生の保護者から金をだまし取ったとして、警視庁は同部元監督の難波謙二容疑者(63)を詐欺容疑で逮捕した。逮捕前に「 週刊文春 電子版 」は端緒となっていた会計担当職員の告発を報じていた。5月28日配信の「週刊文春」記事を再公開する。(肩書、年齢は当時のまま) 日本大学の重量挙部で昨夏に発覚した、授業料の不正徴収問題。続いて判明した陸上競技部、スケート部も含めた3部の被害総額は1億1500万円以上に上るとされる。 「日大は重量挙部の元監督を懲戒解雇にして、刑事告発に動くと公表。警視庁がじきに捜査の手を伸ばすでしょう。元監督は、本来は授業料免除の特待生とその保護者に対して『1年目だけは授業料がかかる』と嘘を伝え、部の口座に振り込ませたうえで、飲食費や遊興費に充てていたようです」(社会部記者)