13日朝、東京・渋谷署でカメラが捉えたのは、鋭いまなざしで前を見つめる男。 覚醒剤を密輸した疑いで逮捕されたベトナム国籍のグエン・ヴァン・ギアー容疑者(20)と、同じくベトナム国籍の25歳の男です。 グエン容疑者らは2024年11月、覚醒剤約1kg、末端価格で6300万円相当を密輸した疑いが持たれているのですが、その手口は何と、私たちの生活でも目にすることがある菓子やシリアル食品などの袋に入っている乾燥剤とすり替えて持ち込んでいたというのです。 偽装された覚醒剤は、他の荷物に紛れ込ませる手口で、東京・福生市にあるベトナム人留学生の集合住宅に配送されていたといいます。 2人はもともと留学生として来日していましたが、その後は不法残留していて、覚醒剤の日本国内での密輸グループの指示役として同様の犯行を繰り返していたとみられています。 警視庁は、2人の認否は明らかにしていません。 ベトナム人留学生が荷物の中身を知らずに違法薬物を受け取って、事件に巻き込まれるケースもあるといい、警視庁は注意を呼び掛けています。