太陽光パネルの事業をめぐって贈収賄の疑いがあるとして、奈良県警は16日、同県吉野町議の西沢巧平容疑者(72)を収賄容疑、再生可能エネルギー事業を手がける企業の元代表取締役、真辺勝仁容疑者(59)=東京都港区愛宕1丁目=と、別の会社の役員の伊藤仁志容疑者(63)=同区海岸2丁目=を贈賄の容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 朝日新聞の取材では真辺容疑者は、各地で太陽光発電事業を展開する「リニューアブル・ジャパン」(東京都港区)の元社長。同社は同町から貸与された町有地に2018年に太陽光発電設備を完成させ、稼働させていた。 県警捜査2課によると、西沢容疑者は2023年9月、町議会に「太陽光パネル税」の導入に関する議案を提出しないなど事業をするための便宜をはかった見返りとして真辺、伊藤両容疑者から200万円を受け取った疑いがある。 西沢容疑者は現在10期目で、議長経験もある。 リニューアブル・ジャパン総務部は取材に、「捜査中のため、回答を差し控える」とした。(周毅愷、井上秀樹)