佐賀県内の60代女性が5億円以上をだまし取られたニセ電話詐欺事件を巡り、佐賀県警は16日、長野県での同様の事件に関与していたとして、いずれも横浜市の自称アルバイト従業員の男(25)と無職の男(70)を詐欺の疑いで再逮捕した。 再逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀して3月24〜26日、長野県安曇野市の70代男性に対し、電話で警察官などになりすまして「特殊詐欺の犯人を捕まえ、あなたの名前が出てきた」「あなたを逮捕するか財産を没取するか検討している」などとうそを言い、同26日に男性が同県松本市の公園に置き去りにした現金約1444万円を受け取ってだまし取った疑い。従業員の男は「黙秘する」、無職の男は「何も話すことはない」と供述している。 佐賀県警組織犯罪対策課によると、従業員の男は見張り役、無職の男は受け取り役だったとみられる。佐賀県での詐欺事件と同様の手口であることから、同一の犯行グループとみて捜査している。佐賀地検は5月29日に詐欺罪で両容疑者を起訴していた。