「インプラントメーカーから治療費が返済される」と説明し、患者から現金をだまし取ったとして逮捕された歯科医師の男が、逮捕前、ほかの患者に対し「メーカーからというのはウソ」と話していたことが分かりました。 千葉市にあった「高橋デンタルオフィス」の元院長、高橋仁一容疑者(58)は、「インプラントメーカーに講演会の協力金を支払えば、治療費が全額返済される」などと説明し、200万円をだまし取った疑いで、きのう逮捕されました。 高橋容疑者は、十数人の患者から、あわせて1億円以上をだまし取ったとみられていますが、その後の捜査関係者への取材で高橋容疑者が逮捕前、ほかの患者に対し、「メーカーからというのはウソ」と説明していたことがわかりました。 高橋容疑者 「結果的に返せなかったが、それ(金を借りること)をお願いしたときは返せる見込みで必ず僕はお願いしている。メーカーからっていうのはウソです。事実とは違う」 取り調べに対して高橋容疑者は「弁護士と話すまでは黙秘します」と供述しています。