「大川原化工機」冤罪事件 社長らに警視庁と東京地検の幹部が謝罪

機械製造会社・大川原化工機の冤罪(えんざい)事件を巡る裁判で逮捕・起訴を違法とした東京高等裁判所の判決が確定したことを受け、警視庁と東京地検の幹部が6月20日、1年近く勾留された大川原正明社長(76)と元取締役の島田順司さん(72)に謝罪しました。 警視庁の鎌田徹郎副総監は大川原社長らに「当庁の捜査によりご心労ご負担をおかけし申し訳ありませんでした」と述べました。また、東京地検の森博英公安部長は「勾留請求、起訴で多大な迷惑をおかけした。心よりおわびする」と謝罪しました。 5月に出された東京高裁の判決は、一審の東京地裁の判決に続き、警視庁と東京地検が必要な捜査を怠ったなどとして逮捕・起訴を違法と認定し、東京都と国に合わせておよそ1億6600万円の賠償を命じました。警視庁と東京地検は6月11日に上告の断念を表明し、捜査の経緯を検証する考えを示していました。一方、大川原社長らは第三者機関による検証を求めています。 謝罪の場では鎌田副総監が島田さんの名前を「ヤマモト様」と言い間違えたほか、森公安部長が社名を「大川原化工機コウギョウ」と誤る場面もありました。

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