卒業式に移民捜査、家族の書類審査のために軍に入隊…。移民の子どもたちの教師が語るロサンゼルスの今

「もし唾を吐いたら、我々は反撃する。これまで彼らが経験したことがないほど強く反撃することを約束する。無礼など絶対に許されない!」 ードナルド・トランプ アメリカのトランプ大統領は「外国の侵略」からロサンゼルスを守ると言っているが、私たちの目に映るのは、トランプ氏主導の「侵略」だけだ。 ロサンゼルス統一学区全生徒のおよそ4分の1が、滞在許可証を持たない移民だ。私が教えている高校の生徒はほぼ全員が移民で、そのほとんどが滞在許可証を持たない移民、もしくはその子どもたちだ。 私は同学区のある高校で、政治、経済、そして歴史を教えている。 6月上旬、トランプ氏の移民取り締まり強化による恐怖の最中、私たちの高校で卒業式が行われた。 卒業式の外では、学校警察が移民税関捜査局(ICE)の捜査から生徒を守るためパトロールをしていた。さまざまな措置が噂される中、ロサンゼルス統一学区は一部の学校の卒業式をZoomで配信(動画生配信)する決定を下した。 多くの移民の親にとって、卒業式の日は何十年にもわたる努力と犠牲の集大成である。移民局の捜査の脅威をものともせず学校まで足を運んだ親も多かったが、賢明に自宅から配信を見守った親もいた。 彼らはこんな扱いを受けるべきではない。

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