ガールズバーの客を酒に酔わせて昏睡させ、クレジットカードなどを盗んだとして、警視庁神田署は、店を経営する住居不詳、土門龍一郎容疑者(31)と従業員、服部佑果容疑者(25)=東京都墨田区立花=を昏睡強盗の疑いで逮捕した。ともに「盗んでいません」と容疑を否認している。 逮捕容疑は、3月28日午後10時ごろ、土門容疑者が経営する千代田区のガールズバーで、客の30代男性に「サービスです」などと言ってテキーラ約3ショットを飲ませて昏睡状態に陥らせた上、現金3万円およびクレジットカード1枚を盗取したとしている。 翌日、身に覚えのないクレジットカードの使用履歴があることや、現金を紛失したことに気づいた男性が警察に相談し、発覚した。 同署が防犯カメラの映像を確認したところ、容疑者2人が男性とともに別のバーへ移動し、男性名義のカードで会計を済ませていたことが判明。その後、容疑者らは自分たちの店へ戻り、盗んだカードを使って6回にわたり、計80万円超を支払おうとしたとみられる。5万円分が支払われたが、そのほかはカードの使用制限がかかるなどして失敗していた。 同署管内では今年、飲食店などで昏睡状態の客の現金やカードがなくなるなど同様の被害が7件確認されているという。