「もしかしたら娘が…」臨時保護者会 “盗撮共有”教員は『行事記録係』

教師の立場を悪用して女子児童を盗撮し、共有していたとして、名古屋市と横浜市の小学校教師2人が逮捕された事件では、他にも別の小学校の教師が同じグループにいて画像を受け取っていたことが分かっています。学校では26日、臨時の保護者会が行われました。 名古屋市の学校側の説明 「信頼をこれから取り戻すために努力を精一杯させていただきます。ご理解いただけましたら」 保護者会は続いているのに、学校から出てきた人がいました。 6年生の娘を持つ母親 「パニックになっちゃって帰ろうと思って。怒りも悔しいのもあるし。娘は『何もされていない』と言うけれど、分からないじゃないですか。盗撮されていたかもしれないし」 (Q.娘さんは事件を聞いてどんな様子でしたか) 「ショックを受けてました。優しかったし、何でも相談に乗ってくれる先生だった。暑いけれどジーパンを履かせたりとか、短パンはできるだけ学校で履かせないようにしようかと」 別の児童の保護者は…。 保護者 「子どもを心配する親御さんの不安とか不満で高ぶる人もいるなか、自分の子が撮られているかどうか確認できない。皆そこが知りたいところ。そこは『分からない』という回答だった」 この小学校で教師をしていた森山勇二容疑者(42)は教頭に次ぐ、小学校のナンバー3でした。卒業していく児童に、こんな言葉を残しています。 卒業アルバムのメッセージ 「贈る言葉 自分を見つめる目 回りを見わたす目 先を見通す目 3つの目を大切に楽しんでいこう 森山勇二」 学校関係者への取材で、森山容疑者は行事などで写真を撮影する立場だったことが新たに判明しました。SNSには、校外学習など学校行事の最中に撮影したとみられる画像や動画が投稿されていたことも分かっています。 この事件が悪質なのは、SNSのグループで女児の画像が共有されていたこと。警察は、10人近くのメンバー全員が教師で、少なくとも1年近く前からグループが存在していたとみています。 水藤翔太被告(34)もメンバーの1人です。この男が事件発覚のきっかけでした。今年1月、水藤被告は名古屋市内の駅のホームで当時15歳の少女が持っていたリュックサックに体液をかけたとして、すでに起訴されています。その際、押収したスマホの解析などから今回の事件が明るみに出ました。水藤被告も小学校の教師です。 警察によると、水藤被告も森山容疑者らがSNSに投稿した動画などを受信していたということです。 26日夜、神奈川でも保護者会が開かれました。この小学校で働いていたのは、小瀬村史也容疑者(37)です。 横浜市教育委員会 田中敦氏 「保護者の皆様、市民の皆様の学校への信頼を裏切る許しがたいことと捉えており、深くおわび申し上げます」 (Q.横浜市の教員で他にはいないか調査は) 横浜市教育委員会 田中敦氏 「現状では県警からそうした情報提供はいただいていない」 横浜市が小瀬村容疑者を採用したのは2010年。3つの小学校で働き、今は3年生の担任と学年主任を務めていました。 教師の立場を悪用したとされる今回の事件。森山容疑者は、秘匿性の高いアプリでグループを管理していて、メンバー同士は匿名でやり取りしていたことも分かっています。

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