阪神高速料金所のETCレーンで料金を支払わずに通過したなどとして、25歳の男が逮捕されました。男は約300回にわたって不正通行を繰り返していたとみられています。 詐欺と道路整備特別措置法違反の疑いで逮捕されたのは、堺市西区に住む内装業の平野日向容疑者(25)です。 平野容疑者は去年12月から今年4月にかけ、6回にわたって阪神高速15号堺線の料金所にあるETCレーンや一般レーンで通行料金を支払わずに通過した疑いが持たれています。 警察によりますと、平野容疑者は一般レーンを通過する際には料金所スタッフに「後で金を払うので通してください」などと願い出て、自らの住所や名前を書類に書いて徴収猶予の手続きを受けていたということです。 平野容疑者からはこうした手続き後に料金の支払いが一度も無く、阪神高速側が3月、「去年8月ごろから約300回くらいの不正通行をしている」と警察に相談していました。 警察の調べに対し、平野容疑者は「ETCが壊れていた。不正に通行しようとしたわけではありません」「お金がなくて支払えなかっただけです」などと容疑を否認しているということです。 警察は、平野容疑者が同様の手口で300回近くの不正通行をしていたとみています。 阪神高速は平野容疑者の逮捕を受けて、「本件の容疑者には、不法に免れた通行料金に加え、割増金(不法に免れた通行料金の2倍)を請求する予定です」などとコメントしています。