高齢男性にウソの電話をかけ、現金をだましとったとして、特殊詐欺グループの「受け子」のリクルーター役で暴力団員の男が、逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団・住吉会幸平一家傘下暴力団「義勇会」の組員、別府将光容疑者(24)です。 捜査関係者によりますと、別府容疑者は2021年、仲間と共謀して親族などを装って「カバンをなくしてしまい、キャッシュカードも止めた。仕事で金が必要になったので用意できないか」などとウソの電話をかけ、東京・世田谷区に住む男性(当時70代)から、現金200万円をだまし取った疑いが持たれています。 別府容疑者は特殊詐欺グループの“受け子”のリクルーター役で、少年(当時19)を勧誘し、だまし取った金の一部を報酬として受け取っていたとみられています。 このグループをめぐっては、兵庫県神戸市を拠点にしていた“かけ子”のメンバーらが、すでに逮捕されていて、被害は2021年からの約1年間で19件、総額1億5000万円に上るということです。