悪質ホストクラブ問題対策を主な目的とした改正風俗営業法が6月28日に施行されたことを受け、警視庁は2日、東京都町田市の桜美林大学で特別セミナーを開いた。 集まった学生約300人に対し、保安課の担当者は、多額の売掛金(ツケ)を負わされた女性客が性風俗店で働かされるといった実態を説明。半田正浩課長は「悪質なホストらは利益をあげるために近づいてくる」と注意を呼びかけた。 また、違法な接待行為が横行しているガールズバーの現状や、マッチングアプリで誘い出した男性客から現金をだましとるぼったくり事件についても解説し、加害者にも被害者にもならないよう訴えた。 セミナーに参加した健康福祉学群4年の上條ひなたさん(21)は「大学生も被害を受けたり逮捕されたりしていると聞いて、ひとごとではないと思った。正しい知識をもって正しい行動にうつしたい」と話した。(太田原奈都乃)