ボクシング=元WBC王者チャベス・ジュニア、メキシコに強制送還へ

[メキシコ市 4日 ロイター] – 元世界ボクシング評議会(WBC)ミドル級王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア容疑者(39)が、武器密輸と組織犯罪の罪で逮捕状が出ているメキシコに米国から強制送還される見通しとなった。メキシコのシェインバウム大統領が4日に明らかにした。 米国土安全保障省(DHS)は、米国市民との結婚で2024年に行った永住権申請で虚偽記載があったとしてチャベス容疑者を不法滞在者と判断。米移民当局が身柄を拘束した。 DHSは、チャベス容疑者には米国が外国テロ組織に指定しているメキシコのシナロア・カルテルとつながっている疑いがあるとも明らかにしている。 また、シェインバウム大統領は記者会見で、捜査は19年から開始され、23年に逮捕状を発行していたと発表。チャベス容疑者がほとんどの時間を米国で過ごしていたため、拘留できなかったと付け加えた。シナロア・カルテルとの関係については不明としている。 チャベス容疑者は11年にWBCミドル級チャンピオンになったが、翌年にタイトルを失った。09年に禁止薬物陽性により出場停止、13年にはマリファナ陽性により罰金と出場停止処分を受けている。 父親は3階級制覇を達成したメキシコの英雄、フリオ・セサール・チャベス氏。

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