候補の訴えは?7議席めぐり32人が立候補“最激戦”東京選挙区 参院選(2)

事実上の政権選択選挙ともいわれる今回の参議院選挙。最激戦区・東京選挙区の戦いを追いました。 国民民主党は、2人の候補を擁立しました。 どちらも新人の奥村祥大候補(31)と、牛田茉友候補(40)。 国民民主党 奥村祥大候補(3日) 「手取りを増やす夏。そして、日本の政治を変える夏」 奥村候補は、会社員時代に奨学金を返しながら、税金や社会保険料が高すぎると感じた経験から、負担の軽減を訴えます。目指すのは、年収103万円の壁の引き上げ目標にちなんで、街頭演説、178回。 国民民主党 奥村祥大候補(5日) 「頑張って納めた税金は、国のものじゃないんですよ。働いて、きょうも額に汗して頑張る。その庶民の皆さんのお金なんです。このお金を庶民の皆さんに使わなくて、どこに使うというんですか」 牛田候補は、元アナウンサーです。 国民民主党 牛田茉友候補(3日) 「『人づくりこそ国づくり』。私は経済政策もしっかりやっていきますが、この『人づくりこそ国づくり』も、しっかりと取り組んでいきたい」 四谷にあるビルの1室。選挙本部も、奥村候補と牛田候補、2人で共有しています。激戦区でも、こだわるのは、2人そろっての当選です。 国民民主党 牛田茉友候補(5日) 「国民民主党、2人出ていますけど、キャラは、全然、違うと思ってまして。違う色が、ちゃんと出れば、2議席、2人で獲得しに行くことができると思っています」 国民民主党 奥村祥大候補(6日) 「牛田さんも素晴らしい候補ですし、一緒に仕事をしたい。2人で、国会に行きたいと思っています」 れいわ新選組の新人・山本譲司候補(62)。山本候補は、民主党の衆議院議員だった2000年、秘書給与をだまし取る事件を起こし、逮捕。翌年、懲役1年6カ月の実刑判決を受け、服役しました。刑務所での経験を元に、以来、出所者の社会復帰を後押ししてきました。訴えるのは、福祉の充実です。 れいわ新選組 山本譲司候補(4日) 「必ず貧富の格差を解消します。福祉、当然の権利として、サービスを受けられる社会にしていく。どうぞ、よろしくお願いいたします」 山本候補は、がんサバイバーです。 れいわ新選組 山本譲司候補(6日) 「健康、大丈夫。かえって病気になって、肝臓や腎臓とかの数値が、ほとんど少年のようになっています」 参政党の新人は、歌手のさや候補(43)です。消費税の廃止を訴えます。演説は、支持者がライブ配信。閲覧数は、のべ2万回に迫ることもあります。 参政党 さや候補(3日) 「日本という国、日本人が、千代に、八千代に、永遠に続いていく。そういう国であり続けるために、私は、この夏、全力で戦ってまいります」 党の特色について、こう話します。 参政党 さや候補(5日) 「第一に日本人ファースト。外国人労働者の方を、まず、いったんやめる。段階的に減らしていくことを考えておりまして、国防・安全保障に関しても、しっかりとした日本の自立。真の独立を目指しているのが参政党」 社民党から出たのは、弁護士の西美友加候補(53)。物価高対策や、防衛費の削減を念頭に、改革を主張します。 社民党 西美友加候補 「私たちは、ミサイル買うために、税金払ってるんじゃない。戦闘機買うために、税金払ってるんじゃない。9兆円にも膨れ上がった防衛関連予算を半分にして、私たちの医療費の自己負担を下げます」 日本保守党は、区議会で6期議員を務めた小坂英二候補(52)を立てました。 日本保守党 小坂英二候補(3日) 「この3年間で、東京都では、外国人が4割も増えた。日本全体でも100万人増えた。そういうなかで、日本人の居場所がなくなる。日本人のための国に、もう一度、戻さなきゃいけない」 『日本を豊かに、強く。』というキーワードで、支持を呼びかけます。 日本保守党 小坂英二候補(3日) 「食料品にかかる消費税。それを永遠にゼロにすることで、景気回復の道筋をつけ、そして、財源もそこから、作っていく」 東京選挙区は、定数6に加え、欠員1人を補うことになっていて、7人が当選することになります。既成政党に、新興勢力、諸派や無所属の候補など、32人が争い、大混戦となっています。 投開票は、20日です。

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