昆虫トラップ多数確認 鹿児島県・徳之島「神嶺ダム」周辺で 乱獲懸念で保護団体が警戒強化

【鹿児島県・徳之島】世界自然遺産に登録されている奄美大島・徳之島で自然保護の機運が高まる中、徳之島町徳和瀬の神嶺(しんれい)ダム周辺でクワガタムシ類の乱獲が懸念される「バナナ・トラップ」と見られる昆虫トラップの設置が確認された。地元の自然保護団体などはボランティアで巡視を強化し、監視体制を敷いている。 住民の通報によると、7日夜、日頃は進入禁止となっている神嶺ダム敷地内をはじめ同周辺で、白布に照明を当てて夜行性昆虫を誘引する「ライト・トラップ」と見られるトラップ(わな)を設置中の男性2人組を目撃。通報を受けたNPO法人徳之島虹の会や県・地区の自然保護推進員らが急行。午後10時以降に2回の巡視を行った時点で、2人は既に現場を離れていた。 翌8日早朝の再巡視では、同公有地および隣接の民有地内の樹林に、ストッキング詰めて吊るしたバナナなどの匂いで主にクワガタムシを引き寄せる「バナナ・トラップ(フルーツ・トラップとも)」が10か所に設置されているのを確認した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする